2025年7月29日、AppleはiPhone向けに最新のソフトウェアアップデート「iOS 18.6」を正式にリリースしました。今回はメジャーアップデートではなく、バグ修正とセキュリティ面の強化が中心となる“マイナーアップデート”ですが、重要な内容が多数含まれています。特にWebKitのゼロデイ脆弱性の修正や、フォトアプリの不具合の解消など、iPhoneユーザーであれば誰にとっても価値のある更新となっています。
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2025年7月29日、AppleはiPhone向けに「iOS18.6」をリリースしました。今回のアップデートはマイナーアップデートに分類され、新機能の追加は少ないものの、日常使用に関わる不具合修正やセキュリティ向上に重きを置いた内容となっています。
特に、写真アプリの不具合修正や、約24件にのぼるセキュリティ脆弱性の対応が含まれており、多くのユーザーにとって早期のインストールが推奨されるアップデートです。
フォトアプリの不具合修正:思い出ムービーが共有できない問題に対応
iOS18.6では、「メモリームービー」機能(写真や動画から自動生成されるスライドショー)が正常に共有できないバグが修正されました。この不具合は一部のユーザーから報告されており、大切な思い出を家族や友人と共有できないという声が上がっていました。
今回の修正により、写真アプリの使用体験がよりスムーズになり、ユーザー満足度の向上が期待されます。
セキュリティ面の強化:WebKitやVoiceOverなど複数の脆弱性に対応
iOS18.6では、WebKit(Safariのレンダリングエンジン)に関連する8件の修正を含む、24件以上のセキュリティ脆弱性が修正されました。特に注目されているのが、悪意のあるウェブページによってリモート攻撃を受けるリスクのあるゼロデイ脆弱性(CVE-2025-6558)です。
さらに、VoiceOverが誤ってパスコードを読み上げてしまう問題や、悪意のある音声ファイルによるメモリ破損といった深刻な問題にも対応。セキュリティを重視するすべてのユーザーに、速やかなアップデートが求められます。
EU対応の改善や旧機種でのパフォーマンス向上も
EU圏では、**デジタル市場法(DMA)**に基づき、App Store以外からのアプリインストール体験が改善されました。初回インストール時の情報表示が詳細化され、2回目以降の操作が簡略化されたことで、サードパーティ製アプリの導入がよりスムーズになります。
また、旧モデルのiPhoneではアプリ起動の高速化やバッテリーの最適化など、全体的な動作の安定性向上も報告されています。
対応機種と今後のアップデート動向
iOS18.6は、iPhone XS/XR以降とiPhone SE(第2世代以降)を対象としています。なお、iPhone XS / XR / XS Maxは、iOS 18.6が最後のメジャーアップデートとなる見込みです。2025年9月には、次期「iOS26」のリリースが予定されており、今後の互換性に注意が必要です。
まとめ:目立たないが重要なアップデート、早めの導入を
iOS18.6は派手な新機能こそないものの、日常使用で影響が出やすい不具合や、深刻なセキュリティリスクを修正した重要な安定化アップデートです。
特に、Safariや写真アプリを多用するユーザー、EU在住でサードパーティアプリを活用する方にとってはメリットの多い内容となっています。
設定アプリ → 一般 → ソフトウェア・アップデート から簡単にインストールできますので、Wi-Fi環境とバッテリー残量を確保したうえで、早めのアップデートをおすすめします。